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特別授業「激動する世界と日本」 関西学院大学・村尾信尚学長直属教授

2024.12.06 学校生活

2024年12月4日(水)に、本校のキャリア教育の一環として、朝日新聞社が主催する「プロフェッサー・ビジット(大学教員による最先端授業)」を実施しました。
講師は、大蔵省(現財務省)を経て関西学院大学教授となり、「NEWS ZERO」のメインキャスターも務めた村尾信尚学長直属教授です。

事前に全校生徒から希望者を募ったところ、当日は185名の生徒が参加。
「激動する世界と日本」というテーマでお話しいただきました。

日本に暮らす私たちが考えていかなければならない問題として
・食料自給率・エネルギー自給率の問題
・地球規模で起きつつある気候変動
・ウクライナ、ガザなど揺れ動く国際情勢や核兵器を巡る問題を通して考える平和とは?
といった現状を取り上げ、日本、そして自分たちがどう対応していくべきかということを公務員やニュースキャスター時代の経験を踏まえて、高校生にもわかりやすく丁寧に、臨場感たっぷりにお話くださいました。

授業の後半では、とある円柱を取り出した村尾教授。
円柱を真上から見ると「円」、真横から見ると「長方形」…と視点を変えることで形が異なることを例に、
私たちが受け取る情報も視点によって異なるからこそ、1つだけでなく多方面から様々な情報を得ることが大切であると教えてくださいました。

最後に、『世の中は大きく動くので、その流れに沿うことも間違いではないが追いつくことは難しい。「自分が納得できるか」「何をしている時が幸せか」を考え、自分の芯を信じて生きていってほしい』というメッセージがありました。
進路を考えていく生徒にとっては、背中を押してくれるような言葉だったのではないでしょうか。

●参加した生徒の感想
・お金が選挙の投票用紙と同じく、企業への投票用紙だと捉える考え方が新鮮だった。
・平和であることは当たり前ではないということを学んだ。
・これからの進路決めに対しての重要な知識を得ることができたので参加して良かった。
・自分は案外こういう分野にも興味があるんだなと思った。自分が地球、人類の行き先について予想して、それを論理付けたいと思った。また、この少ない100年の間に科学の発展によってエネルギー源を確保することができるのかも興味があるし、それを見つけ出すのも面白いと思った。
・私は次の世代へ貢献できるようなことをしたいなと思いました。様々な問題がある中でどれか一つでも解決したいと思いました。
・社会情勢を学ぶことがこんなにも面白いことなのだと気づいた。
・村尾先生の話を聞いて、世界の現状やものの見方を学び、世界のことについて少し関心が湧きました。村尾先生の話を聞いて、よりニュースや報道についてたくさん知ろうと思いました。
・非常に有意義で興味や関心が広がった時間でした。

授業の最後には、全員で記念写真を撮りました。
村尾教授、貴重な講演をありがとうございました。

国内の人口減少や財政問題、世界に目を向ければ長引く戦争や国際経済の変動、科学技術の急速な発展など、学生がその後のキャリアや進路を選択するにあたり考えなければならない材料が増え続けています。
村尾教授の講義に触れ、学ぶことの楽しみや問いを究めることの意義を知るきっかけとなることを期待しています。
 


本校では、キャリア教育に力を入れています。
生徒自らがそれぞれの価値観、興味・関心のあることに気づき、向き合うことで、将来なりたい自分を描き、これからのキャリアと結びつけて考える力を養い、成長を促すことのできるような機会を用意しています。