3月11日(火)に、「TOPPAN」の方々によるSDGsを学ぶための特別授業を実施し、1年2組、2年8組、2年14組および有志の生徒たちが受講しました。
この授業は、「大阪・関西万博」の出展・協賛企業等が、万博で展示・実装する技術等の紹介や、企業のSDGs達成に向けた取り組みを紹介することを通じて、生徒たちが未来社会について考え、将来の行動につなげていく契機とするために実施している出前授業の一環として実現したものです。
テーマは、「高精細映像のチカラ 〜未来の映像の可能性を考えよう!〜」。
授業の前半では、1900年の「凸版印刷」創業から125年もの歴史をもつTOPPANさんがおこなっている事業を教えていただきました。
説明してくださった松尾さんは、
「私たちは、創業当時からお客様の大切な情報を取り扱ってきた。そのノウハウが今ではDX技術となり役立てられている。
また<商品パッケージづくり>をとおして、どうしたら廃棄物や環境負荷を減らすことができるか考えてきた」とおっしゃっていました。
"SDGs"という言葉が謳われる前から、環境に配慮した企業活動に積極的に取り組み、そこで蓄積してきた環境技術を未来社会の課題解決に活用していくということです。
また、今回のテーマにもある「高精細映像」については、ARコンテンツなどの制作を手がける田中さんと、映像一筋40年のベテランである菅野さんが、実際に大型の4Kモニターを搬入して映像を見せてくれました。
実際の目で見ているかのような映像に生徒たちは驚いた様子。
高精細映像を実現するための「高い解像度と色合わせの技術」を駆使し、人間が見た「そのまま」の景色を通じて日本の魅力を伝える取り組みのことや、オンライン医療の実証実験に活用されていることを学びました。
授業の後半では、高精細映像を実現するための技術が「将来どんなふうに役立てられるか、それがSDGs目標のどれを達成するか」について、カードを使ったグループワークにチャレンジ。
戸惑いながらも、「どういうことができたら便利か」といった観点や「過去に困った経験」などから想像力をフル活用し、各グループ話し合いを進めていました。
最後には、各グループで話した結果を全体に発表する時間が設けられ、TOPPANの方々からは「面白いアイデア」「実は今取り組もうとしていること」といったフィードバックをもらい、特別授業は終了しました。
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■生徒たちが考えた案(一部抜粋)
【高精細映像】×【遠隔】
→監視カメラに用いて、小さな異常や、犯人の細かな特徴をより見つけやすくできる
→SDGs 11「住み続けられるまちづくり」の達成
【高精細映像】×【旅行】
→障害のある人やお年寄りの方たちが、行きにくい場所にも旅行に行ける。経済的に現地に行くことが厳しい人でも楽しめる。
→SDGs 10「人や国の不平等をなくそう」の達成
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生徒たちにとっては、企業が取り組むSDGsや映像技術の進歩を学ぶ機会となり、万博への興味関心が深まる時間になったのではないでしょうか。
TOPPANの皆さま、ありがとうございました。