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2011年10月07日

秋に想う
金木犀の香の時季です。読書の秋、芸術の秋、味覚の秋などと呼ばれる季節の色が、日ごとに濃くなっています。今季は秋刀魚が豊漁とかで、脂がのった美味しい秋の味覚に舌鼓を打ち、好きな音楽や書物に囲まれての夜長は至福のひと時ですね。  先日、生徒たちに「『からすなぜなくの からすはやまに』の歌詞で始まる童謡のタイトル、知ってる?」と尋ねると、何人かの諸君が「『からす』ですか?」と自信なさそうに言いました。もちろん「七つの子」なのですが、「じゃあ、『七つの子』というのは、7歳それとも7羽?」どうも判断が出来かねているようでした。カラスは一度に7羽も産まないとか、7歳のカラスはもはや子どもではないとか・・・これには、諸説があるようです。  野口雨情がこの詩を発表したのが大正末、そのころの乳児死亡率は10数%だったそうです。当時は、子どもに、まずは無事に7歳まで育って、という親の祈りもあったのでしょうか。実はそういう願いが込められた歌なんだ、ということも何かに書いてあったように思います。作者のみぞ知るです。「七つ」の真意がどうであれ、親である雨情の思いを感じます。  現在では日本の5歳未満児死亡率は0.3%ですが、世界に目を向けると、毎年約600万人の子どもたちが栄養不足が原因で亡くなっているという現実があります。わが国でも、昨今「総中流意識」が崩れて経済格差が進行している懸念が示され、米国では若者たちが雇用確保と格差是正を求めて金融街をデモ行進している様子が報道されています。子どもや若者が絶望する社会になってはいけません。  子ども達(カラスの子も)が生きる喜びを実感できるように育てたい。  秋刀魚を食べられる幸せを感じつつ・・・ (M)
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